歴史上の人物とつながりのある香りに興味をお持ちですか?
香りは昔からあらゆる場面で利用され、人々に愛されてきましたが、有名な歴史人物たちも例外ではありません。
香水は歴史の深みのあるストーリーが多く、そのエピソードも理解するとより一層香りを楽しむことができます!
この記事では、歴史上の人物にちなんだ香りや香水のエピソードを、香水のプロ・調香師ユタカが解説します。
1,000以上の商品開発に携わった元化粧品メーカーの調香師ユタカと一緒に、興味深いエピソードを見ていきましょう!
香りの達人クレオパトラはバラの香りを使って男性を魅了
エジプトのプトレマイオス朝最後の女王として有名なクレオパトラですが、香りがとても好きであったと記されています。
クレオパトラが乗る船の帆には、クローブの香りが染み込ませてあり、人々はクローブの匂いを感じることで、女王の帰還を知っていたというのは有名な話です。
また、バラや麝香(ムスク)の香りを巧みに取り入れ、シーザーやアントニウスといった時の権力者を手玉に取り、エジプトの女王として君臨したのです。
そんなクレオパトラが愛したバラの香りは、現代でも人気が高いです。
華やかで豪華なその香りは、優美さの象徴と言えるでしょう。
バラを含むフローラル系の香りの香水は下記の記事でご紹介しているので、ぜひご覧ください。
ナポレオンが愛した柑橘系のオーデコロン「4711」
軍事士官から身を立て、皇帝にまでのし上がったナポレオン・ボナパルト。
ナポレオンも香水好きであったことが記録に残っています。
特に、世界初のオーデコロンと言われている「4711」はナポレオンのお気に入りで、戦場のおともに欠かせなかったそうです。
ドイツの都市ケルンを占領した際に、ナポレオン軍の兵士が「ケルンの水」と呼ばれるシトラス(柑橘)の香りがさわやかな芳香水を見つけ、フランスに持ち帰ったことでヨーロッパ中に広まりました。
現在、香水を意味するオーデコロンは、この「ケルンの水(オーデケルン)」が語源と言われています。
また、オーデコロンの発祥である「4711」は、香水屋の本店がある番地から来ています。
ナポレオン軍がケルンを占領した時に番地を制定したので、4711番地もナポレオンと縁が深いと言えるでしょう。
その香りはベルガモット、オレンジ、レモンなどのさわやかな柑橘に、ラベンダーやローズマリーなどのハーブがアクセントとなっています。
250年の長きに渡り、ロングセラー香水として君臨する「4711」。
ナポレオンの活躍に想いを馳せながら使ってみてはいかがでしょう?
調香師: ヴィルヘルム・ミューレンス(Wilhelm Muelhens)
柑橘(シトラス)系の香水をお探しのあなたは、下記の記事も参考にしてください。
マリリン・モンローが寝る時につけていた香水は「シャネルNo.5」
大女優マリリン・モンローが、記者から「夜寝る時に何を身につけているのか」と質問され、「シャネルNo.5」と答えたという逸話はあまりにも有名です。
濃厚でセクシーなフローラル系の香水であるシャネルNo.5にぴったりな、色っぽいエピソードですよね。
ちなみに、No.5の語源は、ココ・シャネルに香水作りを依頼された伝説の調香師エルネスト・ボーの用意したサンプルの瓶に1-5、20-24の数字が書いてあったことに由来します。
ココ・シャネルは5という数字を自身のラッキーナンバーとしていたようで、香りも気に入ったこともあり、5番目のサンプルが採用され、商品名もそのまま「No.5」となりました。
ちなみに、この時もう一つ採用されたのが22番で、のちに「シャネルNo.22」として発表されました。
なお、もう一つ有名なシャネルの香水である「シャネルNo.19」はこの時のサンプルとは関係なく、ココシャネルの誕生日の19日にちなんで作られたそうです。
調香師として数多くの香りのサンプルを作ってきたユタカですが、サンプル番号がそのまま商品名になるというのは感慨深いものがありますね。
調香師: アンリ・ロベール(Henri Robert)
歴史上の人物にちなんだ香水一覧
香水の選び方は様々ですが、エピソードや愛用した歴史人物に想いを馳せるのもいいですよね。
香り文化の歴史については、下記の記事でも解説しています!
香水を本格的に学びたいあなたは、香り関連の勉強本や資格をチェックしてみてください!
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