香水の名前って、おしゃれなものが多いですよね。
特に、地名にちなんだ名前の香水は、その土地に想いを馳せながら使うと、一味違った楽しみ方ができるのでおすすめです。
この記事では、地名が由来のおしゃれな香水を、香水のプロ・調香師ユタカが解説します。
1,000以上の商品開発に携わった元化粧品メーカーの調香師ユタカと一緒におしゃれな香水を見つけましょう!
【地名が由来のおしゃれな名前の香水】オーデコロンは「ケルンの水」が語源
香水を意味するオーデコロンは、もともと「オーデケルン」すなわち「ケルンの水」という意味の言葉が由来です。
ケルンとは、ドイツにある都市名です。
かつて、爽やかなオレンジやベルガモットの香りの芳香水がケルンで人気を博していました。
ナポレオンが戦争でケルンを占領した際に、ナポレオン軍の兵士が、故郷の家族や恋人のためにこのケルンの水をフランスに持ち帰ったことから、ヨーロッパ中に広まることになりました。
とくに、「4711」というシトラス(柑橘)系のオーデコロンは、ナポレオンにこよなく愛されました。
発売以来250年間人々を魅了し続けた、圧倒的なロングセラー香水です。
調香師: ヴィルヘルム・ミューレンス(Wilhelm Muelhens)
【地名が由来のおしゃれな名前の香水】都市名がそのまま香水に。イブサンローラン「Paris(パリ)」
香水といえばフランス。
そしてフランスの首都といえばパリですね。
イブサンローランが発売した香水は、その名も「Paris(パリ)」です。
エレガントでロマンティックなパリの女性を体現した、歴史に残る名香の一つです。
ローズとイリスの華やかさを感じるミドルノートから、温かみのあるサンダルウッドに包まれるラストノートまで、一貫した世界観を楽しめます。
調香師: ソフィア・グロスマン(Sophia Grojsman)
また、現在は「Mon Paris(モンパリ)」という、フルーティー系にアレンジされた香水も発売されていて人気を博しています。
新旧のパリ香水を嗅ぎ比べてみるのも楽しいですね。
調香師: ドーラ・バグリッシュ(Dora Baghriche)、オリヴィエ・クレスプ(Olivier Cresp)、ハリー・フレモント(Harry Fremont)
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【地名が由来のおしゃれな名前の香水】シプレー
シプレーは、フローラルやシトラスのように香りのカテゴリーを表す言葉ですが、これも地名に由来した用語です。
シプレーの語源はキプロスという、地中海に浮かぶ島の名前と言われています。
シプレーを作るのに重要な素材の一つである、サイプレスという植物の原産地だったことから名付けられました。
シプレーはフゼアに似た香調ですが、より濃厚でセクシーな香りです。
ベチバー、パチュリ、サンダルウッドなどに加え、トンカやバニラが重厚な甘さを構成します。
あわせて使われるフローラル系素材も、濃厚なホワイトフローラル系であることが特徴です。
シプレーの代表的香水①ゲラン「ミツコ」
ゲランの香水ミツコが発売されたのは1919年です。
当時のフランスではジャポニズムが流行し、「日本っぽいもの」がもてはやされていました。
着物姿の日本人女性にインスピレーションを受け、作られたのがミツコという香水です。
ジューシーなピーチの香りを取り入れ、シプレーの名香と言われるに至りました。
調香師: ジャック・ゲラン(Jacques Guerlain)
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シプレーの代表的香水②クリスチャンディオール「ミスディオール」
ピーチを使ったアレンジをしたミツコと対照的に、シプレーの王道に位置付けられるのがクリスチャンディオールの「ミスディオール」です。
ガルバナムのグリーンなトップノート、重厚感のあるナルシスやジャスミンによるミドルノート、そしてレザー、サンダルウッド、アンバーによるセクシーなラストノートという構成です。
女性の社会進出が進んだ時代らしい、力強さを感じる香水です。
【地名が由来のおしゃれな名前の香水】フルーティーな香りが特徴のエスカーダは、都市名からインスパイアされた香水がたくさん!
シトラスやフルーティー系のライトな香りが多く、香水初心者にも使いやすい香りが多いエスカーダの香水ですが、地名に由来するおしゃれな香水も多くリリースされています。
南国っぽさのある香水が多く、使っていてテンションが上がるのでおすすめです!
エスカーダ タージサンセット
タージサンセットは、インド西海岸のゴアの美しいビーチで裸足のまま踊る、そんなのどかな風景にインスパイアされてできた香水です。
滑らかでコクのある甘さが特徴のアルフォンソマンゴーの香りが、トロピカルで陽気な気分にさせてくれます。
エスカーダ イビザヒッピー
イビザヒッピーの由来は、ヒッピー文化を作り上げた地中海のイビザ島です。
ライチ、カシス、ペアなどのフルーツの香りが、自由を愛するヒッピー文化や穏やかなイビザ島の風景とベストマッチしています。
調香師: ミシェル・アルメラック(Michel Almairac)、リシャール・イバネス(Richard Ibanez)
エスカーダ ロッキンリオ
ロッキンリオは、ブラジルを由来とする香水です。
パイナップルやパパイヤなどのトロピカルフルーツが、躍動感のあるブラジルのサンバダンスのようです。
南国らしい熱量とエネルギーを感じる、独特な香水です。
調香師: フィリップ・ロマーノ(Philippe Romano)
【地名が由来のおしゃれな名前の香水】エルメスの庭シリーズは旅がテーマ
地名にゆかりのあるおしゃれな香水といえば、エルメスの庭シリーズは外せないでしょう。
商品名そのものに都市名が入っていないことが多いので気付きづらいかもしれませんが、それぞれの香水は、調香師の旅の記憶から作り上げられたものです。
- 屋根の上の庭→パリ
- 李氏の庭→中国
- ラグーナの庭→ベネチア
- ナイルの庭→エジプト
- 地中海の庭→地中海
- モンスーンの庭→インド
それぞれの香水については下記の記事で詳しく解説しているので、併せてご覧ください。
【地名が由来のおしゃれな名前の香水】アクアディパルマは地中海がテーマ!陽気な香りを楽しんで
イタリアのブランド、アクアディパルマはブランド名に地名が入っている上に、それぞれの商品名にもイタリアの地名が入るという、地域への愛を感じるおしゃれな香水です。
どれも、地中海の暖かい空気と、シトラス(柑橘)系の爽やかさが感じられる仕上がりとなっています。
アクアディパルマ チプレッソ ディ トスカーナ
「トスカーナのサイプレス」という名前の香水です。
名前の通り、サイプレスやパインニードルなどの爽やかで清涼感のある森の香りと、グレープフルーツの香りが絶妙にマッチしています。
調香師: ベルトラン・ドゥショフール(Bertrand Duchaufour)
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アクアディパルマ フィーコ ディ アマルフィ
「アマルフィのイチジク」という名前の香水です。
地中海らしいベルガモットやレモンなどの爽やかなシトラスに、柔らかな甘酸っぱさのあるイチジクが良いアクセントになっています。
穏やかな清涼感がイチジクの甘さをうまく包み込んでおり、まろやかで肩の力の抜けた大人っぽい印象の香りに仕上がっています。
涼しげで落ち着きのある香りなので、オフの日はもちろん、ビジネスシーンや暑い夏にもおすすめです。
生のイチジクっぽいまったりしたクリーミーさは控えめで、リアルな果実感を求めている人には不向きなように思いますが、その分軽やかで使いやすい香水です。
イチジクがテーマの香水が初めてでも、チャレンジしやすい香りと言えるでしょう。
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アクアディパルマ ジネープロ ディ サルデーニャ
「サルディーニャのジュニパー」という名前の香水です。
ジュニパーベリーはスピリッツのジンの味付けに使われるハーブで、とてもシャープで清涼感のある香りが特徴です。
そのジュニパーにベルガモットやラベンダーが加わることで、ジントニックのようなしゅわしゅわ感のある香りに仕上がっています。
調香師: メラニー・カレスティア(Mélanie Carestia)
アクアディパルマ マンドルロ ディ シチリア
「シチリアのアーモンド」という名前の香水です。
アーモンドと言っても、香ばしいというより生っぽいイメージで、トップノートのオレンジフラワーやプルメリアの香りが、ラストのコーヒーやバニラと素晴らしいハーモニーを作っています。
マリトッツォやスフォリアテッラといったイタリア伝統のスイーツには、オレンジピール入りのクリームを使用したものがありますが、そういったお菓子を頬張った時のような甘い香りです。
贅沢な甘さが特徴的ですが、オレンジとよく馴染んでいるため重苦しくならず、いつまでも味わっていたくなる幸福感あふれる香りに仕上がっています。
甘い香りに癒されたいあなたや、柑橘系の香りが好きだけれど爽やかなだけでは物足りないあなたにおすすめです。
個人的には、エスプレッソのような濃厚なコーヒーのお供にぴったりだと思います。
アクアディパルマ アランチャ ディ カプリ
「カプリのオレンジ」という名前の香水です。
アクアディパルマの地中海シリーズの中で最もストレートにシトラス(柑橘)系の香りを楽しめます。
オレンジ、マンダリン、ベルガモット、レモンなど、爽やかでジューシーなシトラスの香りが微量のキャラメルによって、より引き立っているのが特徴的です。
柑橘を前面に押し出した香りは良くも悪くも単調になりやすいですが、アクアディパルマ アランチャ ディ カプリはオレンジの明るい軽快さとプチグレンが醸し出す大人っぽさが絶妙にマッチしています。
よく冷えたダージリンティーを思わせる、ほんのりとした苦みと深みが楽しめる香水です。
元気をもらいたい時や、奥行きのあるシックなシトラス系香水をお探しのあなたにおすすめです。
シンプルな柑橘系香水を好む人には、やや複雑すぎるように感じられるかもしれません。
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アクアディパルマ ベルガモット ディ カラブリア
「カラブリアのベルガモット」という名前の香水です。
ベルガモットは、紅茶のアールグレイの香り付けに使われる柑橘です。
柑橘の中では最もフローラルな香りの果物と言われ、女性用香水に使用されることが多かったですが、最近では性別に関係なく使われる香料です。
柑橘をテーマにした香水には、弾けるような明るいイメージの香りが多くありますが、ベルガモット ディ カラブリアはベルガモットの持つクールな要素をうまく引き出しており、爽やかで知的な香りを楽しめます。
甘さは控えめなので、仕事や勉強に集中したい時やスーツを着る日、落ち着きやスタイリッシュさを印象付けたい時に向いている香水です。
華やかさや可愛らしさが欲しい時には不向きだと思います。
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アクアディパルマ ミルト ディ パナレーア
「パナレーアのマートル(ギンバイカ)」という名前の香水です。
マートルは、ユーカリやティーツリーに似た清涼感のある香りが特徴の植物です。
ミルト ディ パナレーアは、マートルと柑橘を組み合わせてフレッシュさを強調したトップノートと、南イタリアの青い海を思わせるミドルノートが効いた、夏への期待感を閉じ込めたような香りの香水です。
海っぽい香りの香水には好き嫌いが分かれるものも多いですが、ミルト ディ パナレーアは柔らかいフローラルとハーバルな要素が寄り添うことで清潔感を醸し出しており、馴染みやすい香りに仕上がっています。
のびのびとした遊び心が感じられる香りなので、自然体で心のままに過ごす休日におすすめです。
知らない街を探検したり、初めてのことに挑戦したりといった冒険心が刺激される場面にもよく似合う香りだと思います。
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【地名が由来のおしゃれな名前の香水】一覧
香水の選び方は様々ですが、好きな地名や名前、ストーリーから選ぶのはおしゃれで通な選び方ですね。
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地名が由来のおしゃれな名前の香水を使ってみるなら
地名が由来のおしゃれな名前の香水には、魅力的な香りがたくさんあります。
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