香水の正しい付け方・つける場所を香水のプロ・調香師が解説

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香水の正しい付け方・つける場所をご存知ですか?

香水の正しい付け方・つける場所・つける量・つけない方が良いシチュエーションなど、様々な香水の使い方に関する疑問を、香水のプロ・調香師ユタカが解説します。

調香師ユタカ
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1,000以上の商品開発に携わった元化粧品メーカーの調香師ユタカと一緒に香水の正しい付け方を学んで、香りをもっと楽しみましょう!

調香師おすすめの、香水の正しい付け方

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香水の正しい付け方を香水のプロ・調香師ユタカが解説します。

香水を正しく使うテクニックは3つあります。

  • 香水を使う前にお肌を清潔にする
  • 使うタイミングは待ち合わせの30分~1時間前
  • 香水をつけた場所をこすらない
調香師ユタカ
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それぞれについて、詳しく解説していきますね。

香水を使う前にお肌を清潔にする

香水は肌の上につけると、体温で蒸発して香りが漂います。

汗をかいて、体臭が強い状態で香水を使うと、汗の匂いと香水が混じってしまい、香りが台無しになってしまいます。

シャワーや汗拭きシートなどで肌を清潔にしたり、デオドラントで汗ケアした後に香水を使うようにしましょう。

その際に使うシートやデオドラントは、香水の香りを邪魔しない無香料タイプがおすすめです。

調香師ユタカ
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私も学生時代は、香水の使い方がよくわかっていなくて、デオドラント感覚で香水使って、彼女に呆れられてました・・・

汗ケア・匂いケアをしたのちに香水を楽しみましょう。

使うタイミングは待ち合わせの30分~1時間前

香水は使うタイミングも大事です。

人と会う30分~1時間前に使うのがおすすめです。

その理由は「香水の香りは時間とともに変化する」からなのです。

調香師ユタカ
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香水は数十~数百種類の香料がミックスされています。

それぞれが蒸発するタイミングが違うので、時間とともに香りが変化していくのです。

調香師は、香りの変化をおおまかにトップ・ミドル・ラストノートと呼んで区別しています。

一般的なオードパルファム(EDP)の香りの変化
  • トップノート(つけたて~30分後の香り): シトラスやハーブなどの爽やかな香り
  • ミドルノート(30分~3時間後の香り): フローラルなどの華やかな香り
  • ラストノート(3時間後~の香り): ウッディーやスイートなどの濃厚な香り

上記はあくまで一般的な例ですが、「爽やか→華やか→濃厚」と3段階に変化する香水が多いです。

特に第一印象がアップするのは「爽やか→華やか」な香りの部分であることが知られています。

かといって、つけたてはアルコールのにおいが強く、ツンツンしていて、おすすめできません。

そのため、つけてから30分ほど経った、トップからミドルノートに切り替わるタイミングが香水の香りの最高潮といってよいでしょう。

調香師ユタカ
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香水の種類や香りの種類によって、香りの変化が早かったり、遅かったりしますし、香りの変化が少ない香水も稀にあります。

香水を買う前に、香りの説明を聞いたり、ムエット(試香紙)に付けた香水を3時間ほど置いて匂いを嗅いでみるとよいでしょう。

香水をつけた場所をこすらない

よく手首に香水をつけて擦り付ける人がいますが、これはNGです。

調香師ユタカ
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香水は、人肌の温度で蒸発して香りを発するのが自然な香らせ方です。

こすって無理やり蒸発させてしまうと、香水本来の香りよりもアンバランスな香りになってしまいます。

また、蒸発を早めてしまい、結果的に香りの持続時間が短くなってしまうのでおすすめできません。

お肌にシュッとひと吹きしたら、自然に乾くのを待ちましょう。

お肌がベタベタするのが苦手、という人には、「目の前の空間にシュッとひと吹きして、そこを自分が通る」というテクニックもおすすめです。

香りが強くなり過ぎないので、特に初心者におすすめのテクです。

調香師おすすめの、香水をつける場所

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香水の付け方をマスターしたら、次は香水をつける場所を学びましょう。

調香師ユタカ
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香水をつける場所として、OKな場所とNGな場所をまとめてみました!

香水をつけてよい場所
  • 体温が高い場所(血管が多い場所): 香水が蒸発して、自然に香りが出るから。
  • 動かしやすい場所: 香りが自然と拡散して、柔らかく香るから。
  • 鼻から遠い場所: 香りで鼻が麻痺しにくいので。
香水をつけてはいけない場所
  • 肌が擦れやすい場所: 香水の蒸発が早まり、持続時間が短くなるから。
  • 日光が当たる場所: 香りが変化したり、場合によってはお肌がかぶれることも。
  • 鼻に違い場所: 香りで鼻が麻痺してしまうから。

OKな場所の中でも、「初心者でもつけやすいか」という視点で3段階に分けてみましたので紹介していきますね。

【おすすめ度: ★★★】ウエスト、腰

ウエスト、腰周りは体温が高く、適度に鼻からも離れているので、初心者の方が香水をつける場所としておすすめです。

もちろん、服の上からではなく、素肌に香水をつけてくださいね。

【おすすめ度: ★★★】ひざの裏、足首

下半身であれば、ひざ裏や足首がおすすめです。

これらは血管が集中していて、体温が高めの場所です。

また、歩いて足が動くことで、自然と香りが広がりやすいのもおすすめの理由です。

鼻からかなり離れているので、少々つけ過ぎてしまってもそこまで問題にならないので、初心者にこそトライしてほしい場所です。

【おすすめ度: ★★】うなじ、耳の後ろ

香水初心者を卒業したら、うなじや耳の後ろにトライしてみましょう。

体温が高く、香りが拡散しやすい場所です。

ただし、鼻に近い場所なので、つけすぎると香りに酔ってしまうかもしれないので、要注意です。

また、髪の長い人は髪の毛でお肌が隠れるので問題ないのですが、髪の短い人はうなじに直接日光が当たってしまうので、つけるのを避けた方が良いでしょう。

【おすすめ度: ★★】手首

香水をつける場所としてもっともスタンダードなのが手首ですが、つける量を少なめにしないといけないので、初心者は注意してつけましょう。

つける量の加減ができれば、血管が集中している手首は体温が高いですし、腕を動かすことで自然と香りが広がるので、おすすめの場所です。

ただし、香水をつけた後にこすってしまうのはNGですので、肝に命じてください!

【おすすめ度: ★】腕や肘の内側

上級者向けの場所は、腕や肘の内側です。

ここも体温が高いのですが、つけすぎると香りが強くなり過ぎて不快になることがあります。

香水をつける量と強さのバランスを把握してから、つけるようにしましょう。

【おすすめ度: ★】髪

髪の毛に香水をつけるのも、上級者向けのテクニックです。

特に髪の長い方は、自然と香りが発散するので、おすすめです。

直接シュッと吹くというよりは、「空間にひと吹きして、そこを通る」というやり方が良いでしょう。

髪の毛の短い方は、頭皮に直接吹いてしまわないように気をつければ大丈夫ですが、あまりおすすめはできないです。

【おすすめ度: NG】服

香水は布に付着すると黒ずんだり、黄ばんだりすることがあります。

そのため服に直接吹くのはおすすめできません。

ロングスカートの裾などは自然と香りが広がるのでアリですが、まずは少量だけ目立たないところにつけて、変色しないか確認してからつけるようにしてください。

【おすすめ度: NG】脇、足の裏

香水はデオドラントではありません。

そのため、脇や足の裏などの体臭が強い場所に香水をつけるのはNGです。

体臭の強い部分にはデオドラントを使うようにしましょう。

調香師おすすめの、香水をつける量

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香水の付け方とつける場所をマスターしたら、最後に香水のつける量を学びましょう。

香水は種類によって強さや持続時間が変わります。

そのため、つける量も変わってくるので要注意です!

詳細は、香水の種類と持続時間の関係をご覧ください。

調香師ユタカ
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香水の種類ごとのつける量をまとめてみました。

1か所につける量ではなく、全身でのトータル量と思ってください!

香水の種類つける量
パルファム(香水)半プッシュ
オードパルファム(EDP)1プッシュ
オードトワレ(EDT)、
オーデコロン
2~3プッシュ

商品やメーカーによって異なりますので、あくまで目安として捉えてくださいね。

基本的には「1プッシュつけるのは相当濃いぞ」というイメージで使ってもらえば間違いありません。

調香師ユタカ
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つけ過ぎて香りが強くなり過ぎた場合、取り返しがつきません。

最初は「弱過ぎかな?」というくらいの量で試してみるのが鉄則です。

香水の重ね付けはあり?なし?

複数の香水を同時に付ける重ね付けは、基本的にはおすすめしない使い方です。

香水は、テーマやブランドの世界観を表現するため、数百種類の香料を混ぜ合わせて作られています。

1本で完成品となるように仕上げられているのです。

他の香りを混ぜると、香りの強さや持続時間なども含め、計算されたバランスが崩れて好ましくないにおいに変化してしまう可能性があります。

調香師ユタカ
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とはいえ、買った香水をどのように使うかは自由なので、重ね付けをしたい場合は好きなように楽しむのがいいと思います。

一方で、重ね付けという使い方を推奨しているブランドもあります。

こういったブランドの香りは、複数の香りを組み合わせることも想定してデザインされているので、安心して重ね付けを楽しめます。

好きな香りを組み合わせて、自分らしさを演出しましょう!

重ね付けを推奨しているブランド
  • Jo Malone (ジョーマローン): 香りを組み合わせて使うことを、セント ペアリングと呼んでいます。洗練された使いやすい香りの香水が揃ったブランドです。
  • ディメーター: 香りの種類が多く、2,970円(税込)~というお手頃価格なので気軽に組み合わせを楽しめます。コロン(香水の種類の中で、香料の配合料が少ないタイプ)なので、重ねても香りが強くなりすぎない点もおすすめです。

香水をつけない方が良いシチュエーション

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香水の付け方・つける場所・つける量までマスターしたあなたは香水上級者です!

さらに香水を楽しむために、「香水を使わない方が好ましいシチュエーション」も押さえておきましょう。

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「香りが苦手」という人も少なからずいるので、「不特定多数の人が集まる場所」では使用を控えた方が良さそうです。

地方によって風習が違うこともあると思いますが、ご参考までに。

香水を使うのを避けた方が良い場所
  • レストラン
  • 病院
  • お葬式、お通夜
  • 試験会場

香水の付け方以外の疑問を調香師が徹底解説

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